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大磯・二宮のハザードマップ。津波は湘南でいちばん高く、浸水する範囲は狭い

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大磯や二宮で部屋を探しはじめると、海の近さにひかれる一方で、津波や崖崩れのことが気になりますよね。

大磯町と二宮町の津波の想定は、湘南のなかでいちばん厳しい数字です。神奈川県の想定では、どちらの町も最大で17.1mの津波が、地震から3分で来ます(神奈川県調べ ※1)。ただ、津波で水につかる範囲は狭く、二宮町の浸水面積は湘南の7つのまちでいちばん小さくなっています。海から陸がすぐに高くなる地形だからです。

部屋を選ぶときは、海からの高さと崖からの距離の両方を見ることになります。

想定は最大17.1m、最大の波まで3分

大磯港 西湘バイパスから

  • 大磯町・二宮町の想定最大津波高は、どちらも17.1mです。
  • 最大の波が海岸に届くのは、地震の発生から3分後です。
  • (神奈川県「津波浸水想定」平成27年 ※1)

この数字は、相模トラフ沿いで起きる最大クラスの地震を、震源域を西側に置いて計算したものです。震源域が大磯・二宮の沖に近いので、高い波が早く届きます。水位が30cm上がるまでの時間でいえば、1分です(※1)。

湘南の7つのまちを並べると、大磯・二宮の高さと早さがはっきりします。

市町 最大津波高 最大の波が届くまで 最大の浸水面積
二宮町 17.1m 3分 0.4km²
大磯町 17.1m 3分 1.6km²
平塚市 9.6m 6分 2.0km²
茅ヶ崎市 9.6m 16分 4.1km²
藤沢市 11.5m 12分 4.7km²
鎌倉市 14.5m 10分 2.9km²
逗子市 12.8m 11分 2.2km²

(神奈川県「津波浸水想定について(解説)」表1・表3 ※1。津波高は海抜の値。浸水面積は川の中を含まない)

浸水する面積は7つのなかで二宮がいちばん小さく、大磯が2番目に小さくなっています。隣の平塚・茅ヶ崎の想定は茅ヶ崎・平塚の津波ハザードマップ。想定は同じ9.6m、到達時間は16分と6分で、鎌倉は鎌倉の津波ハザードマップ。最大14.5mの想定と、住む場所の選び方で取り上げています。

17.1mは町の海岸のうち、いちばん高くなる場所の値です。大磯町の中でも、大磯港の海岸では9.4m(11分)、大磯海岸の東側では8.8m(6分)と、場所によって違います(大磯町調べ ※2)。県は、最大の波が第二波以降に来ることもあり、それより前の波で水につかる場合があると注意しています(※1)。

1703年の元禄地震では、大磯の浦にいた船が磯に打ち上げられ、宿場の人たちが山へ逃げたという記録が残っています。内閣府の報告書は「大磯辺では確実に津波が押し寄せたと考えてよいだろう」とまとめています(※3)。

海沿いは標高2m、駅のまわりは20m前後

神奈川県大磯町のレトロな駅舎(JR大磯駅)

  • 大磯港の付近は標高約2m、大磯駅は約19.5m、二宮駅は約21mです。
  • (国土地理院の標高データ ※4)

大磯・二宮で浸水する範囲が狭いのは、海岸からすぐ陸が高くなるからです。同じ町の中でも、海沿いの低い土地と、駅のまわりのような高い土地とで、標高が20m近く違います。津波の想定で水につかるのは、主に海沿いの低い土地のほうです。

部屋の場所が数十m違うだけで標高は大きく変わるので、候補の部屋がどちら側にあるかは住所ごとに確かめます。大磯町は「津波・高潮ハザードマップ」(令和5年3月発行 ※5)、二宮町は土砂災害・洪水・津波災害警戒区域・高潮を1枚にまとめた「二宮町ハザードマップ」(※6)を公開しています。湘南の駅ごとの標高は湘南の津波リスクは?駅の海抜は約4〜21mにまとめています。

湘南での暮らし、サクサク探せます

部屋を借りると、いくらかかる?
友だち追加ですぐ分かります

避難先は、部屋を決める前に確かめる

津波避難場所の案内看板

最大の波まで3分なので、警報を聞いてから逃げ先を探す時間はありません。部屋を選ぶ段階で、そこからどこへ逃げるかまで決めておくと安心です。

大磯町は、津波避難ビルを15棟、津波避難場所を5か所指定しています(大磯町調べ ※7)。避難ビルには大磯町役場の本庁舎(海抜14.7m)などがあり、避難場所には県立大磯城山公園や大磯プリンスホテルなどが入っています。大磯港の海岸には、県が2017年に整備した津波避難タワーもあります。避難する床の高さは海抜11mで、100人が入れます(神奈川県調べ ※8)。

二宮町は、津波の避難場所として7か所を指定しています。茶屋会館や二宮中学校など、どれも標高22〜25mの場所です(二宮町調べ ※9)。町が示す原則は「海岸から離れ高台へ」です。

避難先は、地図で見るのと歩くのとで距離の感じ方が変わります。内見で現地に行く日に、部屋から最寄りの避難先まで歩いてみると、坂の勾配や道幅まで分かります。

もう一つのハザードは崖。土砂災害警戒区域を確かめる

住宅街の上り坂(擁壁のある坂道)

大磯町は、町の面積の65%を丘陵が占めています(大磯町調べ ※11)。津波から離れようと高台に寄ると、今度は崖に近づくことがあります。

県の土砂災害警戒区域(イエローゾーン)は、土砂災害のおそれがある区域です。その中でも、建物が壊れ、命に危険が及ぶおそれがある区域が、土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)に指定されます(国交省 ※12)。

急な斜面(急傾斜地)では、大磯町の警戒区域82区域に対して、特別警戒区域が81区域あります。二宮町は、警戒区域と特別警戒区域がどちらも44区域です(神奈川県調べ ※10)。

候補の住所が区域に入るかどうかは、神奈川県の「土砂災害情報ポータル」で地図から確かめられます(※13)。川の洪水も気になる場合は、大磯町の「土砂災害・洪水ハザードマップ」に葛川・不動川・金目川の浸水想定が載っています(※14)。複数の地図を重ねて見る手順は藤沢・鵠沼のハザードマップは3枚見る。津波、川の洪水、そして内水で紹介しています。国土地理院の「重ねるハザードマップ」なら、住所を入れて津波・土砂・洪水を1枚に重ねられます(※21)。

賃貸契約で説明されること、されないこと

重要事項説明書と家の模型

大磯町と二宮町は、どちらも県から津波災害警戒区域に指定されています。二宮町は2021年3月、大磯町は2021年8月の指定です(神奈川県調べ ※15)。湘南では、平塚市・鎌倉市・逗子市はまだ指定されていません。

指定されていると、部屋を借りるときの重要事項説明で、その建物が区域の中にあるかどうかを不動産会社が説明します。土砂災害警戒区域の中にあるかどうか、水害のハザードマップでどこにあるかも、賃貸の説明の対象です(国交省 ※16、※17)。

津波の浸水想定の地図そのものは、説明が義務づけられていません(※16)。どのくらいの深さまで水につかる想定なのかは、自分で県や町の地図を見て確かめることになります。

大磯・二宮で短い期間だけ住んで町を試す場合、町が運営するお試し移住の住宅は、どちらの町の移住ページにも載っていません(2026年10月時点。※18、※19、※20)。不動産会社を通して部屋を借りれば、そのときも同じ重要事項説明を受けます。説明は契約の直前なので、内見の前に住所をハザードマップで確かめておくと、候補を早めに絞れます。内見の当日に確かめることは湘南の内見チェックリスト。塩害・湿気・日照はその場で確かめるにまとめています。

候補の部屋で確かめる3つのこと

防災マップで災害時の確認をするシニア夫婦

候補の部屋が決まったら、次の3つを確かめると判断の材料がそろいます。

  1. 町のハザードマップで、津波で水につかる想定の場所かどうか
  2. 県の土砂災害情報ポータルで、崖の警戒区域に入るかどうか
  3. 部屋から最寄りの津波の避難先まで、どの道を通るか

子育ての支援や町の暮らしは大磯・二宮で子育て。海辺の町の支援と暮らし【2026年度版】で紹介しています。

大磯・二宮のハザードマップ

大磯・二宮のハザードマップ

湘南最大級の店舗ネットワークを持つユーミーネットの物件をそろえたroomapで、地図から部屋を探せます。

大磯町のお部屋を見る二宮町も見る

街の雰囲気や家賃の傾向を先に知りたいなら、大磯町の街情報ページ・二宮町の街情報ページが参考になります。

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