藤沢で子どもを育てるとき、市から実際にいくら受け取れるのか。妊娠が分かってから小学校に上がるまでのあいだに、お金は何度かに分けて入ります。ただ、制度の名前がばらばらなので、合計するといくらになるのかは分かりにくいままです。
藤沢市で妊娠・出産のときに受け取れる給付は、妊娠の届出時の5万円と、出産後に子ども1人につき支給される5万円を合わせた計10万円です(藤沢市「妊婦のための支援給付」、2026年10月確認)。これとは別に、児童手当が0〜3歳未満は月1.5万円、3歳から高校生年代までは月1万円支給され、所得制限はありません(藤沢市「児童手当」、2026年10月確認)。
藤沢市で子育ての条件を分けるのは、保育園の入りやすさ、家賃、学校の規模の3つです。お金の支援は湘南のどの市とも横並びで、子ども医療費は18歳まで・所得制限なし・窓口負担なし、出産や児童手当の給付も国の基準どおり受けられます。
根拠にするのは、市の公式情報とroomapのデータです。湘南7市町の横並び比較は湘南で子育て、住むならどの市?にまとめており、この記事はその藤沢版にあたります。
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藤沢の子育て支援、まず結論から
- 藤沢市の子ども医療費は、0歳から18歳の年度末まで・所得制限なし・窓口での自己負担なしです(藤沢市 ※2)。
世帯の収入にかかわらず、保険診療の自己負担分が助成されます。藤沢は、roomapの子育て実態調査では「子育てしやすい街」の1位に選ばれています(roomap調べ ※1)。
お金の支援は、どこまで手厚いか
医療費以外の給付も、国の制度どおりに受けられます。
- 妊婦のための支援給付では、妊娠の届出時に5万円、出産後に子ども1人につき5万円が現金で支給されます(藤沢市 ※4)。2025年4月に旧「出産・子育て応援給付金」から名称が変わったもので、内容はほぼ同じです。
- 児童手当は、0〜3歳未満が月1.5万円、3歳〜高校生年代が月1万円です(第3子以降は月3万円)。2024年10月から所得制限は撤廃されました(藤沢市 ※5)。
これらに藤沢市が独自で上乗せする給付は、公式には確認できません。お金の支援は国の制度どおりなので、ここは市を選ぶ決め手になりません。
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保育園に入れるか
藤沢で子育ての条件がいちばん分かれるのは、保育園に入れるかどうかです。
| 区分 | 2026年4月 | 前年差 |
|---|---|---|
| 待機児童 | 7人 | — |
| 入所保留児童 | 440人 | ▲144人 |
(藤沢市 ※3)
「待機児童」と「保留児童」は、似ていて意味が違います。「待機児童」は国の基準で数えた人数で、育休の延長を選んだ人や特定の園だけを希望した人は除かれます。実際に「申し込んだのに入れていない」総数は「入所保留児童」です。実態に近いのは、保留のほうです。
藤沢の保留440人は湘南のなかでは大きめに見えますが、これは人口も申込数も多い大規模市だからです。前年からは144人減って、改善の方向にあります。申し込む前には、希望エリアの空き状況を市の窓口で確認しておくと確実です。
保育園に入る前や、入園を待つあいだの預け先も市が用意しています。「藤沢版つどいの広場」は片瀬・村岡・明治・湘南大庭・遠藤・長後の6か所にあり、子育ての相談や交流の場になります。用事や息抜きで短時間あずけたいときの一時保育(一時預かり)も、別に利用できます(藤沢市 ※6)。
幼児教育は無償、副食費にも市の補助がある
幼稚園・保育園の利用料は、3〜5歳児を中心に国の制度で無償化されています。藤沢はこれに加えて、私立幼稚園の副食費(おかず代)を、一定所得未満の世帯や第3子以降の子どもを対象に、月5,100円を上限として補助します(藤沢市 ※7)。認可保育施設でも、一定所得未満の世帯や第3子以降などは副食費が免除されます。
給食費まわりの負担は、国の無償化に藤沢の補助が少し上乗せされます。大きな差にはなりませんが、知っておくと家計の見通しが立てやすくなります。
注意点:辻堂など、人気エリアの学校は規模が大きい
藤沢でもう一つ見ておきたいのが、人気エリアの学校の規模です。
藤沢市が適正とする小学校の規模は12〜24学級です。これを大きく超える学校が、辻堂の周辺にあります。
- 辻堂小学校は、児童1,224人・39学級で市内最多です(2026年5月。藤沢市 ※8)。
- 鵠洋小学校は、児童1,221人・38学級です(2026年5月。藤沢市 ※8)。
市は辻堂小を「過大規模校」と位置づけ、仮設校舎や教室の転用で対応しています。2024〜2028年度の計画のなかで、通学区域の見直しも検討されています(藤沢市 ※8)。
学校の規模は、市ではなく学区の単位で差が出ます。気になるエリアがあれば、就学先の学校規模を事前に確認しておくと安心です。
家賃と、子育て世帯に向くエリア
支援で差がつかないぶん、家計を左右するのは家賃です。
- 藤沢市のファミリー向け2LDK・3LDKの平均は、約14.4万円です(roomapの掲載データ・2026年10月時点 ※1)。湘南のなかでは高めで、鎌倉の約15.3万円、茅ヶ崎の約14.6万円に近い水準です。
藤沢といっても広く、辻堂・湘南台・藤沢駅周辺で相場も暮らしも分かれます。同じ予算で広さを取りたいなら、駅やエリアを少しずらすだけで子ども部屋の余裕が変わります。駅ごとの細かい相場は駅別の家賃ランキングもあわせてどうぞ。
藤沢の強みと、気をつけたい3点
藤沢は、買い物・医療・交通がそろい、海も近い街です。roomapの調査では「子育てしやすい街」で湘南1位に選ばれました(roomap調べ ※1)。医療費などの支援は湘南のどの市も横並びなので、この順位を支えているのは、こうした暮らしの便利さと海の近さのほうです。
一方で、気をつけたいのは次の3点です。
- 保育の「確実さ」を最優先するなら、藤沢は申込が多く保留は多めです。待機ゼロの茅ヶ崎・平塚(湘南7市町の子育て比較)のほうが入りやすく、藤沢なら希望エリアの空きを申込前に市の窓口で確認したいところです。
- 辻堂など人気エリアを考えているなら、人気の学区は小学校が大規模になりがちで、辻堂小学校は市内で最も児童数の多い学校です。就学前に、学区の学校規模を確かめておきたいところです。
- 家賃の安さを重視するなら、藤沢は湘南で鎌倉・茅ヶ崎と並んで高めです。同じ予算なら平塚・大磯のほうが広く住めます。藤沢の中で探すなら、北部の六会日大前・長後や、善行・藤沢本町の周辺は2LDK・3LDKの平均が約10万〜11万円台で、家賃を抑えられます(roomapの掲載データ・2026年10月時点 ※1)。
藤沢は、街の便利さと海の近さ、支援の手厚さがそろった街です。保育園に入りやすいか、人気エリアの学校が大きくなりすぎていないか、家賃に折り合いがつくか。この3つに納得できれば、藤沢は有力な候補になります。藤沢で子育ての新生活を始めるなら、湘南最大級の店舗ネットワークを持つユーミーネットの物件をそろえたroomapで、ご家族に合う藤沢のお部屋を探してみてください。
街の雰囲気や家賃の傾向を先に知る

藤沢市の児童手当・給付金はいくら
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この記事の情報源
- ※1 roomapの掲載データ(2026年10月時点・2LDK/3LDK平均)およびroomap 子育て実態調査2025(湘南の子育て世帯329名)
- ※2 藤沢市 小児医療費助成制度(2026年10月確認)
- ※3 藤沢市 保育所等の待機児童数(2026年4月1日)(2026年10月確認)
- ※4 藤沢市 妊婦のための支援給付(旧 出産・子育て応援給付金)(2026年10月確認)
- ※5 藤沢市 児童手当(2026年10月確認)
- ※6 藤沢市 つどいの広場/藤沢市 一時保育(一時預かり)(2026年10月確認)
- ※7 藤沢市 私立幼稚園の副食費補助(2026年10月確認)
- ※8 藤沢市 市立小学校の児童数・学級数(2026年10月確認)



