平塚の1LDK帯は月8万円台から、品川まで東海道線の直通で約50分。この2つの数字が、平塚が「家賃と利便性のバランス」で注目される理由です。藤沢や茅ヶ崎ほど名前は挙がりませんが、家賃を抑えて湘南に住みたいなら、十分に検討する価値があります。
平塚の家賃相場:藤沢・茅ヶ崎と比べて何円安いのか

roomapの掲載データ(2026年5月時点)によると、平塚市の賃貸相場は1K帯で月平均5.2万円、1LDK帯で月平均8.3万円が中心レンジです(※6)。同じ東海道線沿線の藤沢市と比べると、1Kで約1万円、1LDKで約2.5万円安い水準にあります。
年換算で1Kなら12万円、1LDKなら30万円の差。5年住めば60〜150万円の開きになる計算です。定期代を含むトータル住居コストで見ると、無視できる数字ではありません。
| エリア | 1K 平均 | 1LDK 平均 | 品川まで(東海道線) |
|---|---|---|---|
| 平塚 | 5.2万円 | 8.3万円 | 約50分 |
| 茅ヶ崎 | 6.1万円 | 10.8万円 | 約45分 |
| 藤沢 | 6.2万円 | 10.9万円 | 約40分 |
※6 roomapの掲載データ(2026年5月時点)をもとに平均値で算出。築年数・設備・立地条件により変動します。
家賃の安さは、品川に近い辻堂・藤沢・茅ヶ崎と比べたときに際立ちます。通勤時間が増えるぶん、家賃は下がります。この差し引きに納得できるなら、平塚は有力な候補です。
東海道線で品川まで何分?通勤面での現実的な評価

平塚から品川まで、東海道線の直通で約50分(乗換なし)。東京駅まで約60分です(※1)。藤沢(約40分)や茅ヶ崎(約45分)と比べると、約5〜10分長くかかります。
6ヶ月定期の月換算コストは、平塚〜品川で約25,000円(※2)。この定期代と家賃の差額を計算すると、「通勤時間が長くても、総コストで平塚のほうが安い」ケースが出てきます。
混雑については、東海道線の川崎→品川間の混雑率が154%(※3)です。ただ、朝ラッシュ時に一部設定されている平塚始発の列車を選べば、座れる可能性は高まります。
週5日在宅勤務なら通勤コストはほぼゼロ、週2〜3日出勤なら月10〜15回の往来です。出勤日数によって約50分の重みはまったく変わります。「毎日片道約50分」と「週2日片道約50分」は、異なる負荷です。
駅前の買い物環境と生活利便性の実態

平塚の日常動線は、駅南口エリアに集中しています。駅直結の商業施設「ラスカ平塚」には食料品から衣料品、飲食まで幅広く入っています。スーパーマーケット、ドラッグストア、100円ショップなど、生活に必要な店が南口エリア内に複数まとまっており、日常の買い物は徒歩で完結します。
藤沢駅周辺では商業施設が何カ所かに分かれているのに対し、平塚は南口に集まっているので、買い物の移動が短くて済みます。郊外のイオン系スーパー(ザ・ビッグ平塚真田店など)も、車や自転車があれば週末のまとめ買い先になります。
一方で、海は徒歩圏外です。平塚海岸まで市街地から自転車で15分前後が目安で、鎌倉・逗子のように「駅から歩いて海」という感覚ではありません。海辺の日常感を優先するなら、茅ヶ崎や逗子のほうが適しています。移住前に、海への近さを自分がどれほど重視するか確かめておく価値があります。
子育て世代が平塚を選ぶ背景:行政サービスと保育環境

平塚市の子育て支援は次のとおりです。
- 子ども医療費助成: 0歳〜18歳(年度末)まで、保護者の所得制限なしで窓口負担なし(※4)
- 保育環境: 市内の待機児童数は少ない状況(年度ごとに変動のため、入園前に市窓口での確認を推奨)
- 地域イベント: 「ひらつか七夕まつり」が例年7月に開催。関東有数の規模で例年100万人超の来場実績(※5。2026年の詳細日程は未確認のため例年情報として記載)
子ども医療費は神奈川県内でも助成が進んでおり、平塚市は18歳(年度末)まで所得制限なしで窓口負担なしの水準です。医療費の負担が小さいことは、子育て世帯にとって街選びの実質的な判断材料になります。
保育環境については、入所競争が激しい都市部と比べると、平塚のほうがハードルは低めです。ただし年度・施設・地域によって状況は異なるため、最新情報は市の窓口で確認してください。
「湘南らしさ」と「生活しやすさ」を両立できる街か

平塚の暮らしが「湘南らしい」かどうかは、あなたが湘南に何を求めるかで決まります。
茅ヶ崎や辻堂のようなサーフカルチャーや海への近さを求めるなら、平塚は少し違います。鎌倉の歴史的な雰囲気とも異なります。平塚は「生活者の街」です。相模湾沿いの気候と広さがありながら、商業・行政の機能が整ったエリア。観光地的なにぎわいより、日々の生活が積み重なっている場所です。
湘南に住みたい、ただし家賃と通勤は現実的に押さえたい。平塚は、この二つの折り合いを計算しやすい街です。
まとめ:平塚が「湘南入門」に向く理由
平塚の住みやすさをデータから整理すると、3点に集約されます。
- 家賃水準: 藤沢・茅ヶ崎比で1K約1万円・1LDK約2.5万円/月安い傾向。5年スパンでは住居コストの差が明確に出る。
- 駅前利便性: ラスカ平塚を中心とした南口エリアに生活動線が集中し、日常の買い物効率は高い。
- 子育て・行政: 子ども医療費助成が18歳まで所得制限なし、待機児童が少ない状況、七夕まつりなど地域コミュニティの定着。
トレードオフは、通勤約50分と海が徒歩圏外。本文で見たとおりです。あとは「それが自分の生活設計に収まるか」だけです。家賃と定期代の合計を書き出してみると、平塚という選択肢の現実が見えてきます。
データは記事公開時点の情報に基づきます。家賃相場・行政サービス・交通時間は変動するため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

