調査概要
- 調査テーマ：湘南・鎌倉エリアの冬の過ごし方実態調査2025
- 調査期間：2025年11月26日〜2025年12月3日
- 調査対象：神奈川県 湘南・鎌倉エリア在住者
- 有効回答数：350名
- 調査方法：インターネット調査
- 調査機関：ガレージスタンダード株式会社（地域特化型不動産サービス「ルーマップ／roomap」）
調査サマリー
- 約6割（62.0%）が「冬の湘南が好き」と回答
- 評価理由は「景色の美しさ」「静けさ」など複合的要因
- 冬の過ごし方は「海辺を歩く派」と「室内派」に二極化
- 困りごとは寒さや結露など、生活に密着した内容が中心
- 初詣は大型神社に集中せず、近所派・行かない派が多数
冬の湘南は“暮らしの視点”で高評価！約6割が「冬も好き」と回答
「冬の湘南は好きですか？」という設問に対し、「とても好き」「まあ好き」と回答した人は 62.0% にのぼりました。
観光のオフシーズンという印象とは裏腹に、実際に暮らす人々にとっては、冬の湘南がポジティブに受け止められていることが分かります。
注目すべきは、この評価が単一の理由によるものではなく、
- 観光客が減り、街全体が落ち着く。
- 空気が澄み、海や富士山の景色が際立つ。
- 移動や外出がしやすくなる。
といった、複数の要素が重なり合った結果である点がうかがえます。
冬ならではの魅力は「景色」と「富士山の見え方」
冬の湘南が好きな理由として最も多かったのは、
- 空と海の色がきれい（63.1%）
- 富士山と夕焼けがよく見える（58.1%）
でした。
この結果から、冬の湘南が「イベントを楽しむ季節」ではなく、景色そのものを味わう季節として捉えられていることが読み取れます。賑わいが落ち着くことで、自然の存在感が際立ち、湘南本来の魅力を実感しやすい時期になっていると言えます。
冬の湘南の過ごし方は二極化！”海沿いを歩く人と、室内中心で過ごす人”
冬の湘南でよく行うアクティビティとしては、
- 自宅で過ごす（29.4%）
- 海辺の散歩（23.4%）
- 朝のランニング・ウォーキング（22.0%）
- 夕日や富士山を見に行く（20.9%）
が挙げられました。
寒さを避けて室内中心で過ごす人が一定数いる一方で、季節関係なく冬でもあえて海沿いを歩き、景色を楽しむ人も多く、冬の湘南の過ごし方が二極化している様子がうかがえます。
いずれも、湘南の環境を前提とした“無理のない暮らし方”として選ばれている点が特徴です。
困りごとは「観光」ではなく「生活目線」
冬の湘南で困る点としては、
- とにかく寒い（28.3%）
- 洗濯物が乾かない（20.0%）
- 家の湿気・結露（17.7%）
など、生活に直結した課題が多く挙げられています。
これは、海に近く風の強い湘南エリアならではの気候特性が、日常生活に影響を与えていることを示していますが、その一方で「特にない」と回答した人も23.4%おり、冬の環境を理解し、受け入れている層が一定数存在することも分かりました。
初詣は“分散型”大型神社より、身近な場所を選ぶ傾向
初詣については、
・毎年行かない（29.7%）
・近所の小さな神社（24.0%）
といった回答が上位を占めました。
混雑を避け、日常の延長で季節行事を楽しむという、湘南らしい生活志向が表れた結果と言えます。
冬の湘南は“穴場シーズン”？約6割が「住んでいてよかった瞬間がある」
「冬の湘南に住んでよかったと思う瞬間はありますか？」という設問では、
「よくある」「たまにある」を合わせて 58.5% に達しました。
派手さはないものの、日常の中でふと感じる心地よさが、冬の湘南の評価を支えていることがうかがえます。
総括 ”冬の湘南は「暮らしの質」が際立つ季節”
今回の調査により、冬の湘南・鎌倉エリアは、観光客が減る一方で、住民からは「静けさ」や「景色の美しさ」、「余白のある暮らし」といった点が高く評価されていることが分かりました。
寒さや結露といった課題はあるものの、それ以上に、澄んだ空気や自然との近さがもたらす心地よさが、冬の湘南の価値を支えています。
冬の湘南は、特別なイベントを求める場所ではなく、日常の質を静かに高めてくれる季節。暮らし目線で見ると、実は最も湘南らしさを感じられる時期だと言える結果になりました。
